羽倉 綾乃さんが思う“エシカル消費”とは
地球も、女性も、子供たちの笑顔も。洗濯を減らして叶うこと。
♯マイクロプラスチック ♯海洋汚染 ♯女性を応援 ♯洗濯を減らそう
これまでの活動を教えて下さい。
子育て真っ只中だった頃、洗濯しなくて良い素材を見つけ、2018年にブランドを立ち上げました。「撥水で、生産加工においても着用時においても環境や健康を配慮している」素材のみ厳選し、3型のみでスタートしましたが、今はリサイクル素材や植物由来素材などでも商品展開しています。2021年にはソーシャルプロダクツアワードを受賞いたしました。
ブランド事業の傍ら、ヴィーガニズム普及活動や、大学生を対象にサステイナブルビジネスについて講義をしたりしています。
いま取り組んでいる・注力していることは?
ゼロウェイストを目指し、弊社の包装はシンプルですが、簡易であっても心がときめくような、パッケージ作りを探して勉強しています。土に還る素材だとしても、コンポストがどのご家庭にあるわけではないし、リサイクル事情は自治体によって違うので、答えは簡単ではありません。
また環境保護の流れを加速するために、シェアリングエコノミーやオーガニック食品分野など、他業界の方達とコラボレーションも増やしています。サステイナブルという考え方を、もっと強く広く、届けたいからです。
今後の構想・取り組みたいこと・野望などは?
洗濯を減らす、という習慣をもっと広めていきたいと思います。時間や電気の節約だけでなく、海水に流れ出るマイクロプラスチックや洗剤中の化学物質による環境汚染を少しでも食い止められます。何より洋服も長持ちします。
また、環境問題は、貧富の差や人権問題、ジェンダー問題と切り離しては語れません。そういう意味ではブランドの活動全てが、常にエシカル(倫理的)であるように努力していかなければなりません。 野望は・・・、都心の街の真ん中に、リンゴやレモンの木をたくさん植えてミツバチをたくさん飛ばし、その中でファッションショーをやってみたいです。
羽倉 綾乃
大学卒業後に渡独。現地で勤務をしながら宝石商の資格を取得。その後、広告代理店の営業職やアパレルブランドの社内通訳の経験を積む。家族のミラノ転勤をきっかけに、現地で「濡れない・シミにならない・匂いのつかない」AYANOHAKURAブランドを立ち上げる。現在はドイツ・ハンブルクに住み、環境保護やヴィーニズム普及、ジェンダー問題などにも取り組んでいる。