各都市に先駆けて早くから「エシカル・ラボ」に関わってきた徳島。
パイオニア的なイベントが揃っていました。
平成27年12月に最先端の環境配慮製品、環境関連技術の普及を通じて、地球温暖化の緩和と適応を始めとする環境問題の解決と、持続可能な社会の実現を目的とする「エコプロダクツ2015」が東京ビッグサイトで開催されました。エコプロダクツ2015への参加者を始め、広く倫理的消費についての理解を深めるため、同会場において「倫理的消費」調査研究会の関連事業として、消費者庁主催のシンポジウム「エシカル・ラボ」を開催しました。
平成28年7月24日(日)には、徳島を本会場とし、東京会場を中継で結び、「エシカル・ラボin徳島」を開催しました。徳島のメイン会場、東京のサテライト会場で合計約260名が来場し、特に徳島会場には定員の200名を上回る来場があり、急遽席を増やす盛況ぶりでした。また、平成30年3月18日(日)には、徳島県徳島市のJRホテルクレメント徳島において、「エシカル消費」の意義や必要性などを発信するシンポジウム「エシカル・ラボin徳島~あなたの消費が世界の未来を変える~」を開催し、徳島県内外より10代から70代までの約140名の方にご来場いただき、開催いたしました。
平成28年の「エシカル・ラボin徳島」では、衣・食・住・移動交通・情報通信の5つのテーマに沿って世界のエシカルに関する新聞記事を解説したり、地元徳島での「街角コンシューマー・カフェ」や「あこうバンブーミクス宝のやまプロジェクト」といったエシカルな取り組みを紹介したりする「エシカル・ニュース」のコーナーが、キャスターと解説者の組合せで展開されました。また、「日本全国にエシカルの輪を広げよう!」というテーマで事業者や行政がそれぞれの立場からエシカルについてのディスカッションを行う「エシカル・トーク」や、若者の代表として学生グループ4組がエシカル消費に関するメッセージを発信する「エシカル・メッセージ」には、徳島会場・東京サテライト会場どちらの来場者も強い関心を示していました。
徳島会場の様子1
徳島会場の様子2
平成30年は橋本消費者庁審議官による主催者挨拶から始まり、とくしまエシカル消費推進会議アドバイザーである中原秀樹氏に講演をしていただきました。続いて、一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会の中間大維氏と四国放送アナウンサーの福井和美氏が「エシカルNEWS」を紹介しました。
橋本消費者庁審議官による
主催者挨拶
エシカルな紅茶とお菓子が提供され
和やかな雰囲気の会場
また、ワークショップとしてカードゲームで楽しみながら「エシカル消費」を考えました。次に、徳島県内でエシカルな事業や活動に携わる石井町、NPO法人、徳島県内の高等学校2校の4団体が取り組みの発表を行いました。あわせて、エシカル消費に関連するパネルや商品の展示も行われました。最後に日下部消費者庁参事官による閉会挨拶で幕を閉じました。
日下部消費者庁参事官による
閉会挨拶
展示・販売会場において、エシカル消費に
関するパネル展示を閲覧している様子
講演の中で、とくしまエシカル消費推進会議アドバイザーである中原秀樹氏が、エシカル消費の世界的な動向や消費者の関心の広がりなどを分かりやすく説明しました。続いて、一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会の中間大維氏と四国放送アナウンサーの福井和美氏が「エシカルNEWS」と題して、ユニークなエシカル商品やサービスの紹介、エシカル商品の見分け方などについて紹介しました。
とくしまエシカル消費推進会議アドバイザーの
中原秀樹氏の講演 「エシカル消費の基礎知識」
一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会の
中間大維氏と四国放送アナウンサー福井和美氏による
「エシカルNEWS」
また、ワークショップとして、とくしまエシカル消費推進会議会長の加渡いづみ氏の進行でカードゲームを行い、「食品ロス」をテーマに取り上げ、参加者がテーブルごとに食品ロスを削減するためにはどうしたらよいか、消費者、事業者、マスコミなどそれぞれの立場に立って意見を出し合い、発表しました。
カードゲームで
活発に意見を出し合う参加者
各テーブルの発表者に話を聞く、
とくしまエシカル消費推進会議会長の
加渡いづみ氏
参加者アンケートにおいて、「普段接することのない立場の方々の御意見やいろいろな取り組みが聞けてとても勉強になった」、「いろいろな取り組みや地域での活躍がすばらしいと思った」、「高校生がエシカルについて学んでいるのにとても感心し、心強く思った」などの声が寄せられました。