全国に先駆けて進む鳥取が「エシカル消費」にどう取り組んでいるかが見えた、充実したイベントになりました。
平成29年10月21日(土)、鳥取県米子市の米子コンベンションセンターにおいて、「エシカル消費」の意義や必要性などを発信するシンポジウム「エシカル・ラボ in とっとり~あなたの消費が世界の未来を変える~」を開催しました。
県内外から幅広い年代の方々が参加
開会挨拶をする消費者庁 岡村長官
はじめに消費者庁 岡村長官よりご挨拶をいただいた後、第1部では、俳優・気象予報士である石原良純氏と、一般社団法人日本エシカル推進協議会副会長の中原秀樹氏による基調対談を行いました。
第2部では、鳥取県内の大学生、生産者、事業者、行政職員が登壇し、「エシカル」に関連した鳥取ならではの取り組みを発表しました。
第3部では、公立鳥取環境大学の泉美智子准教授による身近な暮らしの中で実践できる「エシカル消費」の紹介と「エシカルファッションショー」を行いました。
その後、平井伸治鳥取県知事と来場者とともに、県内における「エシカル消費」の更なる普及を願い、「エシカル宣言」を唱和しました。最後は、平成30年度「エシカル・ラボ」開催予定地である秋田県へとバトンタッチを行う「エシカルバトン」の引継ぎで締めくくりました。
平井鳥取県知事によるエシカル宣言
平成30年度開催地 秋田県への
エシカルバトンの引継ぎ
当日は、小ホールでのステージイベント開催前に、米子コンベンションセンター内の多目的ホール前ホワイエにおいて、県内の高校生による活動発表なども実施致しました。
活動発表を行う
県立倉吉農業高等学校の生徒
活動発表を行う
県立鳥取湖陵高等学校の生徒
また、本シンポジウムでは、詩人の谷川俊太郎氏が創作した詩「お金名人」の披露を行いました。この詩は「エシカル消費」をテーマにしたもので、子どもから大人まで、お金の使い方について考えるきっかけになってほしいとの願いが込められています。この詩に覚えやすいメロディを組み合わせ、歌にした映像を泉ゼミが発表しました。
詩人谷川俊太郎氏の詩「お金名人」
c2017鳥取県
詩人谷川俊太郎氏による「エシカル消費」に関する
詩「お金名人」にメロディをつけた動画
c2017鳥取県
※詩及び動画の利用については、著作権の帰属先である鳥取県にお問合せください。
【お問い合わせ先】
鳥取県生活環境部くらしの安心局消費生活センター
tel:0857-26-7186
ステージイベントの第2部で全国に先駆けて進む鳥取の「エシカル」と題し、徳本修一氏(トゥリーアンドノーフ㈱ 代表取締役)から有機農業の取り組みを発表していただきました。引き続き、長光 文一郎氏(NPO法人ライヴ(リヴよどえ)事務長)からは「鳥取県大山町『御崎漁港』の水福連携活動についての発表がありました。
鳥取県内のNPO法人、事業者、行政等4名
から取り組みについて発表
第1部のステージイベントでは、俳優・気象予報士である石原良純氏と、一般社団法人日本エシカル推進協議会副会長の中原秀樹氏が、「エシカル消費」が注目を集めている背景について、「気候変動」を基軸に、ユーモアを交えながら対談を行いました。
第2部では堀田 晶子氏(鳥取県生活環境部くらしの安心局消費生活センター 所長)が「エシカル消費」に関連した鳥取ならではの取り組みを発表しました。
俳優で気象予報士の石原良純氏と
一般社団法人日本エシカル推進協議会副会長
中原秀樹氏の基調対談
第3部のステージイベントでは、公立鳥取環境大学の泉美智子准教授による身近な暮らしの中で実践できる「エシカル消費」の紹介と、泉准教授率いる泉ゼミの学生たちによる「エシカルファッションショー」を行いました。
公立鳥取環境大学 経済学部 泉准教授より
実践方法の紹介
公立鳥取環境大学 泉ゼミ学生等による
エシカルファッションショー
会場には10代から70代まで300名近いご来場者を迎え、大盛況に終わりました。参加者からは、「商品やサービスの正当な価値をみとめ、安いものを大量に求める考え方を改めたい。」という声や「エシカルはとても前向きな考え方。全国に鳥取のような取り組みが広がっていけば。」といった声が寄せられました。