あんびるえつこさんが思う"エシカル消費"とは
「お金」は社会を巡り、養い、社会そのものの形を変えていきます。子どもたちには、自分の心を見つめる『小さな目』と、社会を見渡す『大きな目』で見て、よい「お金」の使い方かどうか検討してみましょうと伝えています。
これまでの活動を教えて下さい。
「20年余り、保護者と情報交換しながら子どものお金教育について考え、保護者向けの講演、教職員研修、子どもたちとのワークショップなどを行ってきました。子どもたちの生活年齢や生活実態に基づいて考案され、実施されたワークショップは、50種類以上にのぼります。ワークショップは、「楽しい」で終わらないように、また「こうしなさい」と教えるものにならないよう、子どもたちが自ら気づくことや考えることを大切にし、日常生活の中での主体的な行動に結びつけられるようにしています。
いま取り組んでいる・注力していることは?
以下のポイントについて、児童・生徒が身に着けられるよう、児童・生徒、教職員、保護者の方々にお話ししたり、ワークショップを行ったりしています。
①キャッシュレス化が進む中、「お金」の希少性を理解し、消費者としてコントロールしながら使うことが出来るようにする。
②資源や環境の希少性も理解し、商品などの作られた過程、使い終わった後の処理まで考慮し、お金を使うことができるようにする。
③2022年の成人年齢引き下げを前に、各学校段階に合わせ健全な金銭感覚と知識を持つことができるようにする。
今後の構想・取り組みたいこと・野望などは?
地域・学校・家庭・自治体・企業などさまざまなステークホルダーと連携し、効果的・効率的な消費者教育の推進の「枠組み」を考えていきたいと思っています。文部科学省消費者教育アドバイザーとしての活動でも、持続可能な「枠組み」の必要性を感じています。
あんびるえつこ
子供のお金教育を考える会
お金教育」は、「生き方」教育だ―との思いから設立した 「子供のお金教育を考える会」。発足から20年がたちました。今は場をネットに移し、子育て中の保護者の悩みを聞き、知恵を分かち合っていながら活動を続けています。