勝見仁泰さんが思う“エシカル消費”とは

サービスやプロダクトが誕生した背景や、サービスに関わる全ての人のストーリーを考えることだと思います。

自分は実家が八百屋ということもあり、幼少期から実家の手伝いをしていました。自分自身も農家さんの「苦労」や「想い」をどのようにお客さんに伝えるかを当時から考えていましたが、今でもストーリーを大事に、エシカル消費を実践してきました。

これまでの活動を教えて下さい

現在、サステナビリティやSDGsに取り組む企業と優秀な学生の採用マッチングプラットフォーム「エシカル就活」を運営しております。

21年7月にリリースされ、わずか1年で登録者(学生数)5,000名を突破し、ESGトップ銘柄の大手企業、ベンチャーなど50社以上が導入しています。最近では海外ユニコーン企業(企業価値又は時価総額が10億ドルを超える未上場企業)も掲載を開始しており、グローバル企業の導入も進んできております。

勝見仁泰さん

いま取り組んでいる・注力していることは?

現在、「就活生の17%は企業選びの際に企業の取り組むSDGsを考慮する」というデータがあり、多くのZ世代がサステナビリティを軸に企業選びをするようになっています。一方で、既存の就活メディアでは、「業界・業種」でしかフィルタリングできておらず、自らの価値観にあう企業に出会うことが難しい状況です。

「VUCA時代」と叫ばれて久しい複雑化した社会において、絶対的な正解はありません。

こうした時代においては、社会全体がどう変わりそうか? という先見性を持ちながら、仮説を立てて高速でPDCAを回し続けていくという力が必要であり、エシカル就活の登録ユーザーはまさしく、そうした素養を兼ね備えており、ビジネス上でも活躍できるという期待を持っております。この素養と期待は、ほぼ全ての導入企業様が、エシカル就活を活用する最も大きな理由の一つです。

既にサービスを利用していただく企業様には、「これまでに出会えなかった“サステナビリティ”דビジネス”の両方で秀でる優秀な人材を採用することができた」や、ユーザー様からは、「自分の価値観にあった企業からスカウトがきて、実際に内定がでた」などと、とても高評価をいただいております。

勝見仁泰さん「企業選び重視した点」

出典:株式会社ベイニッチ「「21卒就活生の選社軸とSDGsの関係性」に関する調査」および「「22卒就活生の選社軸とSDGsの関係性」に関する調査」を加工して作成

今後の構想・取り組みたいこと・野望などは?

我々はミッションとして、「テクノロジーを活用して産業界のSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を加速させる」を掲げております。エシカル就活(テクノロジー)を活用して、サステナビリティに取り組む企業と学生を繋ぐことでより一層、産業界のサステナビリティに取り組むプレイヤーを増加させたいと思っています。

勝見 仁泰

株式会社アレスグッド Founder / CEO

高校時代に訪れた東南アジアで先進国と途上国の経済格差に関心を持つ。大学一年次よりフィリピンにて教育事業の立ち上げ、現地法人へ事業譲渡を経験。

その後、文科省の展開する留学日本代表プログラム「トビタテ!留学JAPAN」に採用され、ドイツへビジネス留学し、途上国の特産品を活用した有機化粧品D2C事業をドイツ人と共同創業。

帰国後、パタゴニア日本支社、ソフトバンク、ビズリーチなどでインターンを経験。既存の就活に対する疑問から、「エシカル就活」を発案し、株式会社アレスグッドを創業。

鎌倉市在住で趣味はサーフィン。

 

勝見仁泰さん