#社会課題解決 #地域コミュニティ #地産地消 #フェアトレード #ワークショップ #マーケット
はじめに
dot button company株式会社は、東京都世田谷区で区事業の産官学連携プラットフォーム「SETAGAYA PORT(セタガヤポート)」の運営をしています。同取組は、社会や地域、ビジネスの課題を出発点に、さまざまな関係者が集い、アイデアを出し合い、持続的な改善策を生み出すプロジェクトです。2021年からは社会課題の中でも、区民とエシカル消費との距離感を縮めるためのマーケットイベント「Be Ethical Market」を実施しました。取組について、dot button company株式会社様にお話しを伺いました。
世田谷発、産官学プロジェクトでエシカル消費をもっと身近に!
SETAGAYA PORT(セタガヤポート)は、区内外事業者、大学等と連携を結び、世田谷発の持続的なビジネス・カルチャーを生み出していくプロジェクトです。SETAGAYA PORTには3つのメインプログラムがあり、そのうち社会課題に取り組むのが「SETAGAYA SOSIAL LABO(セタガヤソーシャルラボ)」です。このプログラムでは、次の4つの課題を軸としています。
「NEXT GENERATION(次世代に向けた取組)」
「INCLUSIVE DESIGN(インクルーシブな考え方)」
「FOOD AND LIVING(食と住の関係)」
「GREEN ENERGY(自然環境の改善)」
「FOOD AND LIVING」の観点からは、世田谷から実践できることとして、衣食住の基本である「消費」に着目し、中でもエシカル消費を取り上げました。エシカル消費という言葉は知っていても、どのような行動がそれに当てはまるのかを知らない方も少なくありません。エシカル消費をもっと身近にとらえ、実際に生活の中に取り入れる一歩目の行動を促す取組として、プロジェクトが動き始めました。
「SETAGAYA PORT」キービジュアル
自らがエシカル消費の輪の中に!「Be Ethical Market」を開催
最初の3年間は、エシカル消費を知ってもらう「エシカルギフトマーケット」を続けてきましたが、4年目の実施となる令和6年度は「Be Ethical Market」へと形作られました。イベントのゴールは、エシカル消費に関するワークショップや事業者との対話、商品の購入を通じて、参加者自身がエシカル消費の輪の中の一人であることを体感することでした。今回は、エシカルに取り組む合計21の事業者に出店していただき、約1,000人が来場。地球や社会、人に優しい食べ物や飲み物、雑貨などの販売やエシカルな生活雑貨を作るワークショップが行われました。
2024年度に実施した「Be Ethical Market」ポスター
ワークショップでは、エシカルに配慮した生活雑貨を作る講座を実施しました。不要になったクレヨンを型に入れて溶かして作るマーブルクレヨン作りや、廃棄するろうそくを原料としたキャンドルパーツを組み合わせて作るオリジナルキャンドル作りなど、子どもから大人まで楽しみながら、アップサイクルによるエシカル消費を体験していました。
出店した事業者からは「価値観を共有できる多くの方と直接話せ、商品や取組を知っていただけたことが嬉しい。」といった声や、「エシカル消費の新しい学びや発見につながり、本当に素敵なイベントだった。」「足を止めてくださる参加者が多く、たくさんの出会いがあった。」などお声をいただいています。
廃棄予定のろうそくを用いて手作りしたオリジナルキャンドル
ヘチマたわしや、廃材でつくられたタイルなど、出店者の創意工夫が光った
出店者と来場者は互いに距離が近く、親近感のあるコミュニケーションが生まれた
一瞬の「体験」から継続的な「習慣」へ。続くアップデート
今回で4回目の実施となったエシカル消費の取組は、年々アップデートを重ねています。出店者のバリエーションも増え、エシカル消費の視点で作られたものや体験の幅も広がってきています。当初は、エシカル消費を身近に感じてもらうことから始まりましたが、それが生活の一部に取り入れられることへとアップデートされたイベントになりました。一瞬の「体験」から継続的な「習慣」へ。消費者一人ひとりのエシカルな行動が、世田谷区の未来を変える力となることを目指します。
dot button company株式会社は、ファンマーケティングを軸に、戦略設計からキャスティング・ディレクション・イベント企画など一気通貫でプロデュースをしております。当社は「体験を開発する」を理念に掲げ、さまざまな社会問題をビジネスの手法で解決するプロジェクトを推進しております。